子育て中の会社員が副業を始める前に考えたい5つのことでは、副業を始める前に整理しておきたい5つのことを紹介しました。最後に触れた「職種名ではなく作業単位で自分の仕事を見る」という考え方を、この記事ではもう少し具体的にしていきます。
副業を調べると、Webライター、動画編集、Web制作、プログラミング、データ入力、ブログなどが候補として出てきます。ただ、人気があるからといって、自分に向いているとは限りません。会社員として働いてきた経験の中に、副業につながるものがないか、まずは確認してみましょう。新しいスキルをゼロから学ぶことだけが、副業の始め方ではありません。
まず「職種名」を外して仕事を分解する
「研究職」「営業」「マーケティング」「事務」「企画」といった職種名だけでは、副業とのつながりは見えにくいものです。たとえば、普段の仕事を分けてみると、「調べる」「書く」「データを整理・分析する」「資料を作る」「説明する」「業務を改善する」といった作業が見えてきます。
肩書きよりも「何ができるか」を見ることが、副業候補を考える出発点になります。
経験から考えられる副業の方向性
市場調査や競合調査、文献調査など、「必要な情報を探して整理する」仕事をしているなら、その経験はリサーチ系の仕事とつながります。Webリサーチや市場調査、リサーチ補助などが一例です。メーカーの研究職であれば、文献調査や技術調査という方向も考えられます。
報告書や社内資料、マニュアル、技術文書、顧客向け資料を書く機会が多いなら、Webライター、専門ライター、マニュアル作成、記事構成、資料作成などが候補になります。ただし、「会社で文章を書いているからすぐWebライターとして稼げる」というわけではありません。Web向けの文章の書き方やSEOなど、追加で学ぶ必要がある部分もあります。
Excelでの集計やグラフ作成、実験データ、売上データ、顧客データを扱うことが多いなら、Excel集計、データ整理、データ可視化、データ分析といった副業が候補になります。さらに広げるなら、統計、Power BI、Pythonなどの学習につながる場合もありますが、「学べば稼げる」というものではありません。
PowerPointで報告資料や営業資料を作ることも、会社員にとっては日常業務の一つです。しかし社外に出れば、情報を整理して分かりやすい資料にすること自体が仕事になる場合があります。資料作成や調査結果のレポート化、オンライン事務などが候補になります。
営業、顧客対応、社内説明、新人教育、プレゼン、技術説明といった「人に説明する」仕事が多いなら、オンライン相談、講師、スキル販売、専門分野の相談、営業資料作成、記事監修補助などが考えられます。ただし、法律や医療など資格が必要な専門業務については、提供できる範囲を事前に確認する必要があります。
化学、材料、製造、IT、経理、法務、マーケティングといった専門知識を持っている場合は、専門ライティング、リサーチ、資料作成、スキル販売、相談業務が候補になります。専門知識そのものだけでなく、「専門知識×書く」「専門知識×調べる」「専門知識×分析する」というように組み合わせると、選択肢が広がります。
「そのまま副業になる」とは限らない
本業での経験があっても、副業で求められる形が違うことがあります。研究報告書が書けても、Web記事では読者向けの文章の書き方が必要です。社内向けのPowerPointが作れても、顧客向け資料では見せ方の工夫が必要になります。Excel集計ができても、データ分析の案件では統計や可視化の知識が求められる場合もあります。営業経験があっても、オンライン相談ではサービス内容を明確に示す必要があります。
そのため、「今できること」と「追加で学ぶ必要があること」を分けて考えます。不足している知識があれば、資格取得や学び直しで補う方法もあります。
副業候補を選ぶときの3つの確認
業務経験から候補が見えてきたら、次の3つを確認してみてください。
- 今の経験をどの程度使えるか
- 追加で何を学ぶ必要があるか
- 子育て中の生活時間で続けられるか
特に3つ目は重要です。短時間で区切れる仕事か、納期の自由度はあるか、打ち合わせは必要か、まとまった作業時間が必要かによって、続けやすさは変わってきます。経験を活かせるかだけでなく、今の生活の中で実際に取り組めるかまで確認しておきたいところです。
具体例:同じ会社員でも選択肢は違う
| これまでの仕事 | 業務を分解すると | 副業の候補 |
|---|---|---|
| 研究職 | 文献調査・データ分析・技術資料作成 | リサーチ・データ分析・専門ライティング |
| 営業職 | 顧客説明・市場調査・提案資料作成 | ライティング・リサーチ・資料作成 |
| 事務職 | Excel・データ整理・業務手順作成 | オンライン事務・データ整理・資料作成 |
職種名だけでなく、普段やっている業務を見ると、副業候補は人によって変わってきます。
メーカー研究員の経験は次の記事で詳しく扱う
メーカー研究員も同じように考えられます。たとえば、文献を調べる、実験データを分析する、技術資料を作る、研究結果を文章にまとめるといった業務です。
こうした経験からどんな副業を考えられるのかは、次の記事で詳しく整理します。もちろん、勤務先の機密情報や研究内容そのものを副業に使うという意味ではありません。
→ メーカー研究員の経験を活かせる副業は?研究・技術職のスキルから考える
まとめ
副業を選ぶときは、人気の仕事だけを見るのではなく、これまでの業務経験から考える方法もあります。
まず自分の仕事を「調べる」「書く」「分析する」「資料を作る」といった作業に分ける。そこから副業につながりそうなものを探し、足りないスキルや使える時間を確認していきます。
新しいことを学ぶ前に、まずはこれまでの仕事で何をしてきたのかを整理してみてください。
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