子育て中の会社員パパが学ぶならIT・Web・データ分析?実務スキルの選び方

仕事・キャリア

前回、子育て中の会社員パパにおすすめの資格は?目的別に選び方を整理では、目的に応じた資格の選び方を整理しました。資格について調べているうちに、「資格を取るより、実際に仕事で使えるスキルを身につけたほうがいいのでは」と考える方もいるかもしれません。

一方で、プログラミング、Web制作、Python、データ分析、AI、マーケティングといった言葉が並ぶと、「結局、自分は何を勉強すればいいのか」と迷ってしまうこともあります。今回は、特定のスキルをおすすめするのではなく、IT・プログラミング、Web系、データ分析という大きな方向性を比較しながら、自分に合うものを考えるための材料を整理していきます。

実務スキルも「何のために学ぶか」から考える

子育て中の会社員パパは何を学ぶ?キャリアにつながる資格・スキルの選び方でも触れたように、実務スキルも「何を学ぶか」より先に「何のために学ぶか」を考えることが大切です。

今の仕事を効率化したいのか、社内でできる仕事を増やしたいのか、転職の選択肢を増やしたいのか、副業をしてみたいのか、在宅勤務しやすい仕事へ近づきたいのか。目的によって、選ぶべき分野は変わってきます。

方向性1|IT・プログラミング

「プログラミング」とひとことで言っても、業務自動化、Webサービス開発、システム開発、データ処理など、用途はさまざまです。学ぶ言語の例としては、Python、JavaScript、SQLなどが挙げられますが、大切なのは「プログラミングを学びたい」ということより、「プログラミングを使って何をしたいか」という視点です。

「プログラミングを学べば高収入になる」「未経験からエンジニアになれる」というものではありません。何を実現したいのかを先に考えたうえで、そのために必要な言語やツールを選ぶという順番のほうが、学習の途中で迷いにくくなります。

方向性2|Web系スキル

Web系には、Web制作、Webデザイン、Webライティング、SEO、Webマーケティングなど、さまざまな分野があります。同じ「Web系」でも、実際の仕事内容はかなり違います。

たとえば、文章を書くことが苦にならないならWebライティング、サイトを作ることに興味があればWeb制作、集客や数字を見ることに興味があればWebマーケティング、といった形で、興味の方向性によって選ぶものが変わってきます。「このタイプなら絶対にこれ」と診断できるものではありませんが、自分の関心と照らし合わせる材料にはなります。

Web系には、制作や執筆など、副業として扱われる仕事もあります。子育て中の会社員パパに向いている副業は?時間・収入・始めやすさで比較でも触れたように、案件を獲得したり実績を作ったりする過程が必要になることは、あらためて押さえておきたいところです。

方向性3|データ分析

データ分析には、Excel、SQL、統計、Python、BIツールなどが関係してきます。ここで注意したいのは、「Pythonを勉強する=データ分析ができる」わけではないということです。

データを整理する、必要な情報を取り出す、分析する、結果を解釈する、仕事上の判断につなげる、という一連の流れがあり、Pythonなどのツールはその一部を支える手段にすぎません。

また、データ分析はIT企業だけで使われるものではなく、営業、マーケティング、企画、研究、製造、管理部門など、さまざまな仕事と掛け合わせて考えることができます。「需要が高いから稼げる」といった断定はできませんが、今の仕事との組み合わせによって、活かし方を考えやすくなる場合があります。

3つの方向性を比較

分野学ぶ内容の例活かし方の例副業との接点学習の特徴
IT・プログラミングPython、JavaScript、SQLなど業務効率化、システム関連など開発・自動化など実際に手を動かす学習が重要
Web系Web制作、ライティング、SEO、マーケティングなど広報、情報発信、集客など制作・執筆など成果物や実績が重要になりやすい
データ分析Excel、SQL、統計、Pythonなど営業、企画、研究などでの分析分析・データ処理など数字の解釈と実践が重要

これはあくまで一般的な整理であり、実際には職種や案件、個人の経験によって状況は異なります。「収入」「稼ぎやすさ」といった軸でのランキングではないことをご理解ください。

「在宅で働きたい」だけで選ばない

子育て中は、「できれば在宅勤務できる仕事にしたい」と考えることもあると思います。IT・Web・データ分析系の仕事にはパソコン中心で進められるものもありますが、スキルを身につければ必ず在宅勤務できるようになる、というわけではありません。働き方は、会社や職種、チーム、仕事内容、経験によって変わります。

「リモートワークできそうだからPython」というように、スキルだけから逆算するのではなく、希望する求人を実際に見て、どんな職種があるか確認し、そこで必要とされているスキルを見る、という逆算の仕方も一つの方法です。

「今の経験×実務スキル」で考える

これまでの記事でも触れてきた考え方ですが、実務スキルでも同じことが言えます。営業経験にExcelやデータ分析、あるいはWebマーケティングを組み合わせる、企画経験にSQLやBIツールを組み合わせる、研究や技術の経験にPythonや統計を組み合わせる、事務経験にExcelや自動化のスキルを組み合わせる、業界知識にWebライティングを組み合わせる、といった形です。

大切なのは、「今までのキャリアを捨ててIT人材になる」ことだけが選択肢ではないということです。これまでの経験に新しいスキルを足していくことで、今の会社、転職、副業などで活かせる可能性を考えることができます。

子育て中なら、まず一つだけ小さく試す

すべてを同時に学ぼうとする必要はありません。Pythonに興味があれば入門教材で簡単なコードを書いてみる、Web制作に興味があればHTML/CSSで簡単なページを作ってみる、データ分析に興味があればExcelや公開データを使って簡単な集計をしてみる、Webライティングに興味があればまず自分で1本文章を書いてみる、といった形で構いません。

まずは無料か低価格の範囲で試してみて、興味を持てるか、続けられそうか、もっと学びたいと思えるかを確認することから始めてみてください。

独学とスクール、最初から決めなくていい

独学には、費用を抑えやすい、自分のペースで進めやすいという利点がある一方、何を学ぶか自分で決める必要があり、分からないところで止まりやすい場合もあります。

スクールや講座には、カリキュラムに沿って学びやすい、質問できる環境がある場合もあるという利点がありますが、費用がかかり、サービスによって内容が大きく異なります。

「スクールに通ったほうが早い」「独学で十分」と一律に結論づけられるものではありません。まずは自分で小さく試してみたうえで、必要だと感じた段階で学習サービスを検討する、という順番でも遅くはないはずです。

目的別に考えると方向性が見えやすい

変えたいこと学ぶ方向性の例
今の仕事を効率化したいExcel、業務自動化、Pythonなど
データを使う仕事を増やしたいExcel、SQL、統計、Pythonなど
副業で成果物を作りたいWeb制作、Webライティングなど
Web集客や発信に興味があるSEO、Webマーケティングなど
IT系の仕事に興味があるプログラミングなど

これはあくまで方向性の一例であり、一つのスキルが複数の目的につながることもあります。

まとめ|人気より「自分の経験と目的」で選ぶ

IT・Web・データ分析のどれが一番優れている、という話ではありません。大切なのは、何を変えたいか、今の経験とつながるか、仕事や副業で使う場面があるか、子育てをしながら学び続けられるか、ということです。

妻が高収入だから夫がスキルを身につける必要がないわけでもなければ、妻に追いつくために急いで学ぶ必要があるわけでもありません。自分と家庭に合ったペースで、将来の選択肢を増やしていくという考え方で十分です。

実務スキルの中でも、今の仕事でデータを扱う機会がある人にとっては、Pythonやデータ分析が気になる選択肢になることもあります。次回は、子育て中の会社員がPython・データ分析を学ぶことにどんな意味があるのか、もう少し掘り下げて考えていきます。

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