妻の年収が高い家庭で、夫はどんなキャリアを築ける?選択肢を整理する

仕事・キャリア

これまでの記事では、育休をきっかけに仕事への価値観が変わったこと、そして妻のほうが収入が高い家庭で夫が感じる葛藤について考えてきました。

収入以外の形で家庭に貢献する方法や、育児を多く担うという選択肢、家庭を優先しながらキャリアを築くという考え方についても触れてきましたが、ここからは少し視点を変えて、「では実際に、夫にはどんなキャリアの選択肢があるのか」という、より具体的な部分を考えていきたいと思います。

「妻が高収入だから」ではなく、「自分がどう働きたいか」から考える

妻の収入があることで、家計における夫の収入の位置づけは、家庭によっては変わることがあります。

ただ、これは「夫は働かなくていい」という話ではありません。むしろ、収入を最優先にしなくても仕事を選べる余地が生まれる、という意味に近いかもしれません。

出世や年収の高さだけを基準にキャリアを考えてきた方にとっては、この余地をどう使うかが、これまでとは違う仕事選びのきっかけになることもあります。

選択肢1|家庭を優先しながら働ける仕事への転職

働く時間や場所の融通が利きやすい仕事、通勤の負担が少ない仕事など、家庭との両立を軸に転職先を考えるという方向性があります。

これは「今の仕事から逃げる」という話ではなく、家庭の状況が変わったことに合わせて、働き方の条件を見直す、という捉え方もできます。

妻の収入がある家庭だからこそ、年収を上げることを最優先にせず、残業時間、勤務時間、在宅勤務のしやすさ、通勤時間、育児との両立のしやすさといった、年収以外の条件を重視して転職先を考える、という選び方もできるかもしれません。

どんな条件をどう見極めればいいのか、具体的な考え方については、別の記事で詳しく取り上げます。

選択肢2|副業という、自分名義の収入源を持つという選択肢

以前の記事で、妻に養ってもらっているように感じてしまう、という葛藤について触れました。

妻より多く稼ぐ必要はなくても、自分自身の名前で収入を得ている実感を持っていたい、という気持ちは、決して不自然なものではありません。

こうした感覚に対して、本業とは別に自分の名前で稼ぐ手段を持つことが、気持ちの面での支えになる場合もあります。

もちろん、副業を始めれば葛藤がすぐに解消するとは限りません。ただ、「収入を増やす」ことに加えて、「自分の力で何かを生み出している」という感覚を持てること自体に意味を感じる方もいます。

選択肢3|資格・スキルアップという選択肢

今の会社にとどまりながら、市場価値を高めていくという方向性もあります。

転職や副業のようにすぐ収入や働き方が変わるわけではありませんが、将来の選択肢を広げておく、という位置づけで考えることができます。今の生活を大きく変えずに始められる、という点も特徴です。

何を学ぶかは、今の仕事の延長線上にするか、まったく別の分野にするかによっても変わってきます。子育て中という時間の制約も踏まえながら、何を学ぶべきかは別の記事で詳しく考えていきます。

妻のキャリアと自分のキャリア、両方を大切にするという視点

家庭を優先することと、自分のキャリアを大切にすることは、必ずしも対立するものではありません。

同時に、妻のキャリアと夫のキャリアの両方を無理なく成り立たせるには、どちらか一方が我慢する形ではなく、二人で状況を共有しながら調整していくことが必要になる場面も出てきます。

「誰が家庭を優先するか」を一度決めて終わりにするのではなく、子どもの成長や仕事の状況に応じて、都度話し合っていくものと捉えておくと、無理が少ないかもしれません。

まとめ

妻の収入が高いという家庭の状況は、夫にとって負い目に感じられることもあれば、働き方を見直すきっかけになることもあります。

ここまで紹介した3つの方向性は、次のように整理できるかもしれません。

  • 家庭との時間を増やしたい → 転職や働き方の見直しを考える
  • 自分自身の収入源を持ちたい → 副業を考える
  • 今すぐ仕事を変えなくても、将来に備えておきたい → 資格・スキルアップを考える

ただし、どれか一つを選ばなければならないわけではありません。転職して家庭との時間を増やしながら副業もする、今の会社で働きながらスキルアップを続ける、といったように、複数の選択肢を組み合わせて考えることもできます。

大切なのは、「妻が稼いでいるから自分はどうすべきか」ということよりも、「妻のキャリア、自分のキャリア、家庭で過ごす時間を含めて、自分たちはどんな生活を作っていきたいのか」という問いだと思います。

ここからの記事では、転職・副業・スキルアップという3つの選択肢を、それぞれもう少し具体的に掘り下げていきます。

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