子どもが生まれてから、仕事に対する考え方が変わった。
以前は当たり前だと思っていたことに、以前ほど価値を感じられなくなった。そんな変化を感じている人もいるのではないでしょうか。
育休中に仕事のやる気が出ないのはなぜ?という記事では、価値観の変化を、やる気が出ない理由の一つとして簡単に紹介しました。この記事では、その変化そのものを、もう少し丁寧に見ていきます。
「仕事への価値観が変わった」は「仕事が嫌いになった」ではない
仕事への熱意が以前より薄れると、「自分は仕事が嫌いになったのだろうか」と考えてしまうことがあります。
ただ、価値観が変わることと、仕事を嫌いになることは、必ずしも同じではありません。
子どもが生まれると、自分にとって大切なものが増えます。大切なものが増えれば、これまで一番大きな場所を占めていた仕事の優先順位が、相対的に変わるのは自然なことです。
仕事そのものへの興味や適性が消えたわけではなく、「仕事だけがすべてではなくなった」というだけかもしれません。
価値観はどう変わっていくのか
ここからは、子どもが生まれたあとによく見られる価値観の変化を、4つに分けて見ていきます。
仕事よりも家族との時間を優先したいと思うようになった
以前は残業や休日出勤にも、それほど抵抗を感じなかったかもしれません。しかし子どもが生まれると、その時間が家族と過ごせたはずの時間だったと気づくことがあります。
仕事の成果より、子どもの成長を見守る時間のほうが、かけがえのないものに思えてくる。これは、仕事を軽視しているのではなく、時間の使い方に対する優先順位が変わったということです。
出世や評価に対する考え方が変わった
以前は、昇進や評価を得ることに強いモチベーションを感じていた人もいるでしょう。
子どもが生まれてからは、そうした評価よりも、家庭との両立や心の余裕を大切にしたいと感じるようになることがあります。
出世そのものに興味がなくなったわけではなく、それを追いかけるために差し出すものとのバランスが変わった、と捉えることもできます。
「何のために働くのか」を考えるようになった
これまで意識せずに続けてきた「働く理由」を、あらためて考えるようになる人もいます。
「生活のためなのか」「やりがいのためなのか」「家族のためなのか」。この問いは奥が深く、一つの記事では扱いきれないほど大きなテーマです。この記事では、こうした問いが生まれること自体が、価値観の変化の一部であるという点に留めておきます。
これまで当たり前だった働き方に違和感を持つようになった
長時間労働や、仕事を最優先にする働き方を、これまでは疑問に思わずに続けてきたかもしれません。
子どもが生まれてから、そうした働き方に、以前にはなかった違和感を覚えるようになることがあります。
これは、仕事へのやる気がなくなったというより、働き方そのものに対する見方が変わった、というほうが近いかもしれません。
優先順位が変わることは、後退ではない
こうした価値観の変化を、「以前の自分より劣化した」と捉えてしまう人もいます。
しかし、大切なものが増え、優先順位が組み変わることは、後退ではありません。むしろ、これまで一つの軸でしか測っていなかった自分の人生を、複数の軸で見られるようになった、とも言えます。
以前の働き方に完全に戻す必要も、すべてを投げ出す必要もありません。今の自分にとって、何にどれだけの重みを置きたいかを、あらためて考え直すタイミングというだけです。
この違和感の先にあるもの
ここまで見てきた4つの変化は、いずれも「仕事の優先順位が変わった」という範囲の話です。
一方で、この違和感をさらに突き詰めていくと、「そもそも自分は何のために働いているのか」という、より根本的な問いに行き着くこともあります。
この問いは、優先順位の話とは少し違う、深い部分に関わるテーマです。次の記事で、あらためて詳しく考えていきます。
まとめ|「仕事がすべて」ではなくなっただけ
子どもが生まれたあとに感じる価値観の変化として、この記事では次の4つを紹介しました。
- 仕事よりも家族との時間を優先したいと思うようになった
- 出世や評価に対する考え方が変わった
- 「何のために働くのか」を考えるようになった
- これまで当たり前だった働き方に違和感を持つようになった
これらの変化は、仕事への情熱を失ったことを意味するとは限りません。大切なものが増えたことで、仕事の置かれる位置が変わっただけ、という見方もできます。
「仕事がすべてだった自分」から、「仕事も大切だが、それだけではない自分」へ。その変化を否定的に捉える必要はありません。
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