育休中に「これからどう生きる?」と悩んだパパへ|仕事だけではない人生の考え方

育休・育児

育休に入って仕事から少し離れると、これまで当たり前だと思っていた生活を、少し外側から見るような感覚になることがあります。毎日同じ時間に起きて、同じ電車に乗って、同じ会社に向かう。そうした生活のリズムから一時的に外れることで、これまで意識してこなかった問いが浮かんでくることがあります。

仕事に戻るかどうかだけでなく、「自分はこの先も今までと同じように働きたいのか」「子どもとの時間をどれくらい持ちたいのか」「何のために働いているのか」「自分にとって大切なものは何なのか」というところまで考えるようになる。

これは、単に仕事へのやる気が落ちているというより、人生の優先順位を考え直している状態に近いのかもしれません。

育休をきっかけに「仕事」ではなく「人生」を考えるようになった

仕事をしているときは、起きて、通勤して、働いて、帰宅して、また翌日働く、という流れの中で過ごすことが多く、その流れの外に出て自分の生き方そのものを考える時間は、案外少なかったのではないかと思います。目の前の仕事や締め切りに追われていると、「そもそも自分はどう生きたいのか」という問いは、後回しになりがちです。

育休によってその流れから一時的に離れることで、今まで当然のものとして受け入れていた働き方や生活について、あらためて考えるようになることがあります。ただし、育休を取れば誰もが同じように考えるようになるわけではありません。感じ方は人によって違います。

子どもが生まれると、それまでの優先順位が変わることがある

仕事、収入、昇進。これまでそうしたものを軸に考えてきた方も多いと思います。子どもが生まれると、子どもと過ごす時間、夫婦で過ごす時間、住む場所、通勤時間、働く時間、自分自身の時間といったものも、人生の中で重要な条件として見えてくることがあります。

これは「仕事がどうでもよくなった」ということではなく、「仕事以外にも大切なものが増えた」というほうが近いかもしれません。優先順位が変わることと、それまでの価値観を否定することは、別の話です。子どもが生まれて仕事への価値観が変わったパパへ|「仕事がすべて」ではなくなった理由でも、こうした変化について触れています。

妻のほうが稼いでいると「自分は何を担うのか」を考えることもある

家庭によっては、妻のほうが収入が高いこともあります。「男は家族を養うものだ」という価値観だけでは、こうした家庭のあり方を整理しきれないことがあります。これまで当たり前だと思っていた役割分担が、実際の家庭の姿とずれていると気づく瞬間かもしれません。

かといって、「妻が稼いでいるから自分は仕事を頑張らなくてもいい」と単純に考えられるわけでもありません。妻の収入が高いからといって、その収入を前提に夫の働き方を決めてよいとは限らないからです。

妻が今後どう働きたいのか、どんなキャリアを築いていきたいのか。まずはその希望を尊重したうえで、自分自身は家庭の中で何を担いたいのか、そしてどんな仕事や生活を送りたいのかを考えていく必要があります。妻のほうが年収が高い家庭で、夫はどう働くべき?でも、この点について詳しく取り上げています。

「もっと稼ぐ」だけでは人生の答えが出なくなる

収入は大切です。子育てにはお金がかかりますし、生活を維持するためにも収入は必要です。「お金より家族が大切」という単純な話にするつもりはありません。

一方で、年収や役職、会社での評価だけを基準にすると、人生全体の満足度がうまく測れなくなることがあります。子どもが生まれて仕事を頑張る意味がわからなくなった|パパが考えたいことでも触れたように、収入を大切にすることと、収入以外のものも大切にすることは、対立するものではなく、両立できるものだと思います。

自分が大切にしたいものを一度分けて考えてみる

考えがまとまらないときは、いくつかの項目に分けて整理してみると、少し見通しが良くなることがあります。

仕事 どんな仕事なら続けたいか。仕事を人生の中でどのくらい優先したいか。

家族 子どもとどのくらい時間を過ごしたいか。夫婦でどんな生活を送りたいか。

お金 生活にどの程度の収入が必要か。何のためにお金を使いたいか。

時間 通勤や残業を含めて、仕事にどの程度の時間を使いたいか。

自分自身 仕事や「父親」という役割以外に、自分が大切にしたいものは何か。

すべてにはっきりした答えを出す必要はありません。書き出してみて、「これは大切にしたい」「ここはまだ分からない」と分けるだけでも、自分がどこで迷っているのかが見えやすくなります。

すぐに人生の答えを出さなくてもいい

育休中に、転職する、会社を辞める、資格を取る、副業を始める、といった行動を必ずしなければならないわけではありません。

「何をするか」を決める前に、「自分は何を大切にしたいのか」を考える時間があってもいいはずです。今すぐ結論を出す必要がない場合もあります。

一人で考えても整理できないときは

仕事、家族、お金、夫婦関係、自分自身のことが絡み合って、結局自分は何に悩んでいるのか分からなくなることがあります。頭の中で何度も同じところをぐるぐると考えてしまい、かえって出口が見えなくなることもあるかもしれません。

そういうときは、答えを教えてもらうためではなく、自分が何に悩んでいるのかを整理するために、誰かに話してみるという方法もあります。妻や友人、身近な人、あるいは専門的な相談先など、話す相手はいくつか考えられます。誰にどう話せばいいのかについては、次の記事で整理していきます。

→ 育休中に人生に悩んだら誰に相談する?パパが話せる相手と相談先を整理

まとめ

育休中に「これからどう生きよう」と考え始めても、すぐに答えを出す必要はありません。

仕事を続けるのか、働き方を変えるのか。それを決める前に、仕事、家族、お金、時間、自分自身の中で、何を大切にしたいのかを一度考えてみる。

それでも考えがまとまらないなら、一人で答えを出そうとせず、誰かに話してみる方法もあります。

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